コンクリートなどを施工する際に、意図的に設ける傾き。水の浸透速度が普通の土よりも遅い建設資材で地面を作るときに、水はけを良くし、長時間水たまりができることを防ぐために設ける。正式には水勾配と言う。水たまりの防止は、歩行のしにくさの解消だけでなく、カビやコケの発生を抑制し、衛生的に保つという意図もある。
勾配の%表示は、傾斜断面を直角三角形に見立てたときの底辺の長さに対する高さの割合を示す。例えば2%の勾配は、100cmの間に2cm高くなっていることを表す。
一般的な駐車場では2%の勾配が採用されることが多い。これは2%より大きい勾配だと車のブレーキ・サイドブレーキがかかりにくくなり、2%より小さい勾配だと水がうまく流れないからである。